大会のみどころ

2016年8月13〜15日の日程で、第19回JOCジュニアオリンピックカップ大会が開催される。

開催場所は2001年の第4回大会から毎年恒例となっている富山県南砺市の桜ヶ池クライミングセンター。半円のステージに高さ約15mのクライミングウォールが4面並び、芝生で覆われた観客席が周りを取り囲む非常に気持ちの良い会場だ。

本大会は、3月に行われたマムートカップと併せて国際競技会への派遣選手選考大会となっているため、10月にイランで開催されるアジアユース選手権大会、11月に中国で開催される世界ユース選手権への出場を希望する選手は、マムートカップもしくは本大会で活躍する必要がある。

国内ユース代表の選考大会ということで、本大会への出場権利を持つのは1997年1月1日〜2004年12月31日生まれの選手。開催日の年齢でいうと11歳〜19歳に該当する。

予選は2本のフラッシング方式で行われ、準決勝はなく、オンサイト方式の決勝へと続く。昨年も200名を越えるなど、参加者が多く進行に時間がかかるため、予選は2日に分けて行われ、3日めは決勝のみが行われる。

性別年齢別の8つのカテゴリー毎に順位が決まるため、金メダルの数は8個。
世界ユース選手権、アジアユース選手権への切符をかけた熾烈な戦いが始まる。

ジュニア

男子は今年のワールドカップで活躍する波田悠貴を筆頭に飯田譲野村真一郎豊田将史大高伽弥山内響と非常に豪華。予選を通過するだけでも並大抵のことではないだろう。
女子は田嶋あいか義村萌中村祐香梨大河内芹香あたりが有力か。中でも田嶋は昨年のディフェンディングチャンピオンということで優勝への期待が高まる。

ユースA

男子は最近メキメキと実力を伸ばし海外でも活躍中の原田海に、昨年ユースB優勝の田中修太、準優勝の井上遼がどこまで食らいつけるかに注目したい。
女子は今年のリードジャパンカップでも決勝に進出した高田こころ、マムートカップで決勝に進出した菊沢絢清水夏子あたりが有力だろう。誰が勝ってもおかしくない彼女たちの戦いに注目したい。

ユースB

男子は西田秀聖小西桂高島悠吾あたりが有力だろうか。西田は昨年ユースCで優勝しているので2年連続での優勝に期待がかかる。
女子はなんといっても伊藤ふたばに注目が集まってしまうが、昨年の優勝者である樋口結花にはディフェンディングチャンピオンとしての意地を見せてもらいたい。

ユースC

年齢が若く短期間での急成長も起こり得るため読みづらいこの世代だが、男子は先日行われたユース選手権での上位3名田中裕也村下善乙高山優槻らに注目したい。
女子は先日行われたリードジャパンカップで優勝した森秋彩の圧倒的優位は変わらないだろう。谷井菜月阿部桃子らがどこまでついていけるか期待したい。